午後から、本会議(最終日)が開会されました。
まずは、諸般の報告として議会事務局職員から、損害賠償の額の決定等における市長の専決事項に関する件の報告がありました。
その後、各常任委員会に付託されていた市議案や請願について、各常任委員会委員長の報告の後、無所属議員が質疑をした後、補正予算議案については全会一致で可決されました。
続いて、私の所属会派である未来とよなかが、「豊中市地域自治推進条例の設定について」と「豊中市まちづくり条例の一部を改正する条例の設定について」の2議案を、それぞれ付託していた常任委員会に再付託し、閉会中の継続審査とすることを求める動議を提出しました。
動議は、未来とよなか・日本共産党・無所属議員3名が賛成したものの、公明党・自民新風会・新政とよなか・市民クラブが反対し、賛成少数で否決されました。
その後、当初予算関係議案等59件と議員提出議案2件について、一括して、全会派及び無所属議員3名から討論があった後、一括採決の結果、賛成20名(公明党・自民新風会・新政とよなか・市民クラブ)、反対10人(未来とよなか・日本共産党・無所属議員2名)、保留2名(自民新風会1名・無所属議員1名)で、可決されました。
未来とよなかは、北之坊幹事長が反対討論をして、反対しました。討論の内容については、こちらをご覧ください。
続いて、追加議案が3件と意見書の審議があり、全て全会一致で可決しました。その中で、私は、「監査委員選任の同意を求めること」について質問をしました。
平成3年から豊中市で常勤監査委員が選任されるようになって以来、現在の常勤監査委員を含め歴代3名の常勤監査委員は 全て公認会計士の方が務められてきたのですが、今回、選任される方は、大阪府の職員なのです。後任者の選考にあたって、公認会計士の選任を考えすらされなかった一方で、他の候補者の方々も大阪府の職員だったようで、大阪府の職員の方にこだわったの理由について伺いました。
また、選任者の経歴を見ると、選任者は大阪府監査委員事務局次長を経験してはいるもののたった1年ですあり、はたしてそれだけの経験で監査のノウハウや見識は蓄積されるものか疑問がありました。
さらに、選任者の経歴を見ると、平成5年から4年間大阪府教育委員会事務局教職員課長代理をされており、一方で、淺利市長は、平成2年から大阪府教育委員会事務局で勤められ、平成7年から、教育委員会事務局教職員課参事として職務にあたられていました。つまり、今回の選任者と市長は元同僚(上司と部下)だったことになります。
私は、行政の事務、事業、運営、経営を監査する方に行政職員を選任すると、行政が市政運営のPDCAサイクルの全てを担うことになってしまうのではないかと思いましたし、今回のような人事をすると、大阪府の職員の天下り先(再就職ポスト)を豊中市が提供しているようにも思えてしまいますし、そういった疑念を抱かれる市民が少なからず出てくるのではないかと懸念したので、このことについても質問をしました。
私は、豊中市がこれまで、全国でも珍しく公認会計士の方を常勤監査委員に選任されてきたことは非常に評価していますし、その効果、メリットは大きかったと思います。今後ますます、市の事業、業務における経済性、効率性、正当性、公開性とともに、第3者的視点や客観的視点が求められる中で、常勤監査委員という職責の担い手として、果たして行政職員が最適なのかは、疑問があり、行政職員だから不適任とは言えませんが、もう少し、そのような観点、視点で候補者を探して頂きたかったと最後に意見させて頂きました。
来年度から新任される常勤監査委員の仕事ぶり、配置による効果については、今後、しっかりと見届けさせて頂きたいと思っています。
最後に、各常任委員会で閉会中の継続審査の申し出のあった請願4件を一括して閉会中の継続審査にすることを採決し、賛成25名(公明党・自民新風会・新政とよなか・市民クラブ・未来とよなか・無所属議員1名)、反対7名(日本共産党・無所属議員2名)で、可決されました。
今回の3月定例会では、一部の条例案に対して会派として継続審査を求めたり、反対しましたが、結果として全ての議案が可決されてしまいました。今後は、可決した予算案、条例案に基づいて実施される事業、業務がどのような効果、成果をもたらすのか、厳格にチェックしていきたいと考えています。
追加の提出議案については以下のとおりです。
諮問第1号
人権擁護委員推薦の諮問について
市議案第68号
監査委員選任の同意を求めることについて
市議案第69号
市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の設定について
市議案第51号
豊中市国民健康保険条例の一部を改正する条例の設定について
委員会提出議案第1号
サイバー攻撃・情報保全対策に関する意見書
委員会提出議案第2号
「こころの健康基本法(仮称)」の法制化を求める意見書
委員会提出議案第3号
父子家庭支援策の拡充を求める意見書
委員会提出議案第4号
若者雇用をめぐるミスマッチ解消を求める意見書
公式な議事内容に関しては、市議会のホームページもしくは、広報とよなかでご確認下さい。